2/22/2009

驚きの小説(絶対お薦めします)

勝間さんが著書の中で紹介され、黒木瞳さんもブログで絶賛されていました。読むしかない!ということで一気読みしました。
ケーブ・ベアの一族 (上) (エイラ-地上の旅人 (1))

ケーブ・ベアの一族 (下) (エイラ-地上の旅人 (2))
舞台は今から3万5千年前。主人公であるエイラはクロマニョン人で、大地震で家族を失い、一人彷徨っているところをネアンデルタール人の一団に救われます。人種差別・性差別の中、とにかく生き抜くエイラの生命力に感動するとともに、たくさんの勇気をもらいました。
また、この小説によると、クロマニョン人とネアンデルタール人の決定的な違いで、今日の人間の進化の元となった能力が、言語を使ったコミュニケーション能力と、抽象化概念を持ったこと、だそうです。問題解決には必須のこの二つの能力が、旧人と新人を分かれ目であると書かれています。新人として、コミュニケーション能力と物事(課題)を抽象化して検討する能力を、日常どれだけ使えているだろうと考えると、日々勉強!と自分自身に葉っぱをかけたくなります。
ちなみに、新人が進化の過程で無くしてしまった能力は、潜在意識にある記憶だそうです。左脳が発達して右脳が退化したということでしょうか。右脳を鍛えるというのは、ある意味失った能力を回復させるということなんでしょうね。

このシリーズ、全13巻の超長編小説で、母国イギリスではハリーポッターよりも有名な小説らしいです。
こちらにも詳しい紹介があります。
http://www.shueisha.co.jp/home-sha/ayla/

長い目の休暇が取れる時は、大人買いならぬ大人読みをしたいと思っています。

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